僕は元々消防士として働いていました。
試験対策として勉強することはとても大事ですが
事前に試験内容や採用試験の傾向を詳しく把握しておくことで
早いうちから分析し対策準備をすることができます。
今回は試験内容(日程や試験期間、筆記試験・論文試験の傾向)についてお話ししていきます。
消防職員 採用試験日程
今回は僕がよく知っている地域である、京都市の消防職員採用試験で説明していきます。(ほどんどの消防が同じような試験日程なので参考にw)
まず、消防試験は大卒区分と高卒区分で分かれています。
大卒区分を上級
高卒区分を中級と言います。
大卒区分は(6月下旬)に試験があり、
高卒区分は(9月下旬)に試験があります。
試験の出願期間は、約2ヶ月前からスタートし、1ヶ月前には締め切ります。
上級(大卒区分)
中級(高卒区分)
2018年だと1次試験は、6月24日(日)/9月23日(日)に実施され
試験内容は
1.教養試験
2.作文試験
が、行われます。
そして、合格発表が6月下旬/9月下旬に行われ
1次試験合格者は2次試験を受ける権利が得られます。
次に2次試験は7月上旬/10月中旬に実施され、
試験内容は
1.体力試験
2.身体検査
が、行われます。
その後、8月中旬/11月上旬に
3.個別面接の口述試験
が行われて、8月下旬/11月下旬に採用試験の結果発表となります。
だいたい試験期間としては2ヶ月ほど。
上級(大卒区分)
中級(高卒区分)
消防士:1次採用試験内容
1次試験で教養の筆記試験・論文試験があります。
▼教養試験
時間は120分・問題数は50問
【一般知識分野】
<社会科学>
政治・経済・社会
<人文科学>
日本史・世界史・地理・芸術
<自然科学>
数学・物理・化学・生物・地学【一般知能分野】
・文章理解(現代文・古文・英文)
・数的推理(数的処理・判断推理)
・判断推理
・資料解釈(場所によっては筆記試験ではなく、SPIのところもある)
▼論文試験(作文試験)
時間は40〜120分・文字数は600〜1200字程度
一つのお題にしたいして文章を書く。
例「あなたが目指す信頼される消防職員像について述べなさい。」
一般知能分野は解き方さえ覚えれば正解が取れるようになっているので、この分野でどれだけ落とさないか?が鍵となります。
一般知識分野に関しては過去問を完璧に暗記することをやった方がいいです。
2、3冊どんな問題がきても回答できるようになっておけば、だいたい同じ問題が毎年出されるので間違える確率も格段と減りますよ。
消防士:2次採用試験内容
次に2次試験で体力試験・面接を行います。
▼体力試験
・握力(左右各1回)
・上体起こし(30秒間)
・長座体前屈
・立ち幅跳び
・反復横跳び(20秒間)
・20mシャトルラン(上限95回)→雨天時はSST(3分間)↑↑基本的にはこの6つ。
横浜市だとこれに加えて懸垂(上限15回)とマウンテンクライマー(20秒間)と腕立て伏せ(上限50回)がありました。
他にも、1500m走などがあるところがあります。それは各試験の概要を事前に調べておいてください。
▼身体検査
・身長
・体重
・視力検査
・聴覚検査
・尿検査
・血圧検査
・心電図検査
など▼面接試験
1対2〜5名の個人面接・時間は10〜30分ほど
※ちなみに一番重要な試験
・志望動機
・自己PR
・どのような職員にになりたいか
・あなたはどのような貢献をしてくれるか
・なぜココの消防局を選んだのか?
など。(田舎の消防だと2次面接で団体面接を行い3次試験で個人面接をするところもある)
最終的に合否が決まる重要な試験です。
体力が苦手なら面接で取り戻せるようしっかり対策することが重要になります。
消防士:採用試験の難易度(倍率)
ここ5年のデータを足して5で割ると
中級は11.6倍(だいたい1000人中、86人が合格)
上級は6.4〜10.5倍(だいたい1000人中、95〜156人が合格)
となります。
しっかり対策して、余裕を持って合格できるように調整していきましょう!
少しでも参考になればと思います。