実は消防士になるのは…めちゃくちゃ簡単です。
今から数年前の話ですが僕は自衛官、警察官、消防官などの職種で内定をもらっていました。
当時から勉強は全然できなかったのですが、そんな僕でも合計6つの内定をもらうことができました。
そう考えると「案外、公務員になるのは簡単だった」と思います。
今回は僕の経験したこと、そして感じたことを個人的な価値観でお話ししていきます。
目次
本質を見極めればやるべき対策は簡単
まず、消防士になるためには1次試験で「教養の筆記試験・小論文」があり、それに合格すれば
2次試験で「体力試験・面接」をして、合否が決まります。
(※場所によっては筆記試験がSPIと呼ばれるものだったり、田舎の消防だと2次面接で団体面接を行い3次試験で個人面接をするところもあります。)
多くの人は初めはどうすれば良いのか?何も分からないのでとにかく努力して合格できるように頑張ります。
・勉強しよう
・作文/小論文を書けるようにしよう
・筋トレしよう
・面接練習をしよう
といったように独学や専門学校へ行って消防士になるために取り組みます。
しかし、頑張るだけでは結果はでません。
そのためには「どうすれば採用してもらえるのか、内定をもらえるのか?」を考えることが大切になってきます。
どんな人材が欲しいか?を考える
ただ勉強をすれば/努力すれば合格するわけではありせん。
・採用する企業がどんな人材が欲しいか?
・自分が採用する側だったらどんな人を合格にするか?
を考えてみてください。
出来るだけ賢くて、運動ができて、従順に長い期間(定年まで)働いてくれる人材が欲しいはずです。
公務員の機関で個性の強すぎる人材はいらないと考えていると思います。
馴染めない、退職する可能性が高い、ルールを変えるかもしれないといった理由でしょう。
そうだと分かればやるべき事は簡単です。
1次試験での倍率はどこも2倍ほどです。(志望する機関の過去の倍率を見ればほとんど2.3倍ほどです)
なので、教養試験で平均点にプラス3.4点が取れていて、作文や小論文でよっぽど悪くなければ合格できると思います。
ということは「勉強をとにかくしまくる」のではなく、「どうすれば平均点、または平均点以上を取れるか」を考えて勉強します。
詳しい方法は長くなるので省略しますが
暗記系ではなくて、暗記系以外を主体に勉強することで平均点を上げることができます。
作文/小論文もそうです。気をつけなければならないところは文章力や表現力ではないはずです。
なぜなら、まともな文章を書ける人なんて多くはいないのでそれを合否基準にすると合格人数が減りすぎてしまうからです。
いかに誤字脱字が無く、自分の意見が書けているかが重要だと思います。
採用する側も文章を書くプロではないので、文章の構成などをそこまで最重要視して判断しないでしょう。
そのような感じで本質を見極めることができれば合格率はかなり上がると思います。
中学校と高校の成績のほとんどが2,3で埋め尽くされていた僕でしたが、上記の方法で実践した結果
多くの内定をもらうことができました。
某消防署局の採用試験では約1000人の受験者の中で6位で合格したこともあります。
大切なのはどれだけ考えて対策を練るか?だと思います。
合格した消防で一番倍率の高かったところは
平成25年度の採用試験の高級住宅街が並ぶ、関西ではとても有名な某消防局でした。
倍率は39倍ほどです。
就職してから初めて色んな意味で辛いことを知った
就職してから分かること、なってみてないと分からないことが有ると消防士になって知りました。
これは何においてもそうかなと思います。バイト、習い事、ビジネスなどもそうです。
「想像と現実は異なる」ことを知りました。
僕自身が感じたことをいくつかお話しします。
【給料】
消防学校時代の給料は手取り14万円。消防職員として現場に勤務するようになっても手取り18万円。
日本でも上位に入るくらい忙しいとされている地域で働いていてもそのくらいでした。
公務員は給料が高く安定していると思っていましたが、意外と公務員は稼げないと気付かされました。
上司と話していても収入はとても低いと不満ばかりを聞くので、今後の自分の生活がどうなるのか?簡単に予測できました。
【人間関係】
僕が働いていた職場では媚を売るのが上手い人が権力を持つという環境でした。
どれだけ体力があっても、勉強していても、ロープ結索が上手くても媚を売ることが一番大切だといった現実を見て、自分には合わないと感じました。
消防では体育会系の人が多く、いまだに上下関係が厳しすぎることや無茶な指示する人が多く、文化系の部活動出身の人はかなり苦労していると思います。
【やりがい】
消防に入ってみて強く感じたのは「別に誰でもいいな」ということでした。
どれだけ能力が高くて知識があっても、どれだけ能力が低くて知識がなくてもやることはみな全て同じでした。
当たり前だと考える人はいるかもしれませんが、能力が低くても勤まってしまうのが良くも悪くも今の消防の現状でした。
そう考えると「誰がどう努力しても、しなくても何も影響がない」という環境では満足ができないと感じました。
時には自分を見つめ直そう
「何のために消防士をしてるんだろう?」
「周りの人たちに認められるために消防士になったのか?」
「モヤモヤした気持ちで続けていけるのか?」
と思ったのが辞める一つのキッカケでもありました。
頑張って消防士になったけれど、実際になってみて自分には合わないこともあります。
それを早く自分自身で気付くことが大切です。
消防士を辞めるのに躊躇しているかもしれませんが、思っているよりも消防士(公務員)は全然凄くないです。
なぜなら成績オール2に近かった僕でも合格できたからです。
少し考える力さえ身につければ誰でもなれる職業です。
やめた後のことを考えてしまって、なかなか行動できない人が多いと思いますが
もっと先のことを考えてみてください。
短期的にみてしまうから行動できないのです。
・職を失う
・収入が無くなる
・友達や家族に言いにくい
などと思うでしょう。
しかし、このまま何もしなかった20年、30年後の自分を想像してみてください。
どんな未来が想像できるでしょうか?
・不満を持った状態で仕事をし続けているので、仕事に熱もやる気も無い
・自分の夢や目標ももう叶えられないと思い込んでしまう
・「あの時こうすればどうなっていたんだろう」というモヤモヤが残っている
・家族を十分には養えない
他にも山ほど出てくると思います。
日本はとても裕福な国なので平均でも約85歳くらいまでは生きます。
まだ人生の半分も終えていない20代の時点で、もう夢や目標を諦めるのは本当にもったいないと思います。
今からでも変わろうと思えば変われます。
自分に嘘をつかないように生きて欲しいと思います。
今回は僕の経験を僕自身の価値観でお話ししました。
共感して頂けた方は是非行動に移してもらえればと思います。