ビジネスモデル2:物販/転売についてのとある会話

しょう

物販/転売ビジネス

安い商品を買って高く売る。そして、その金額の差額が利益になる。

基本的にはこれが転売ビジネスです。

ネットビジネスが始まった頃から脈々とその形を変えて、今なお多くの実践者がいる分野です。

Lさん

転売は稼ぎやすいと聞いたことがありますが、

実際のところはどうなのでしょうか?

しょう

そうですね、その理由はおそらく

転売では商品販売時にAmazonやヤフオク、メルカリなど

こうしたすでに人が集まっているプラットフォームを利用できるため

アフィリエイトや情報発信のビジネスのように自分で集客する必要がないと言えるからでしょう。

Lさん

他のビジネスと比べて集客のハードルが

転売ビジネスであれば、かなり低くなるということですね!

では転売なら稼げるんじゃないですか?

しょう

いえ、そうでもありません・・・

実は転売にはある致命的なデメリットがあります。

Lさん

致命的なデメリットですか、、、

しょう

はい。それは、

『稼げば稼ぐほど、労働が増え

お金が増えるほど、時間が失われてしまう。』

ということです。

Lさん

時間が失われてしまう?

一体どういうことですか?

しょう

例えば、よく転売セミナーなので複利の話が出たりします。

「資金を複利を増やしていけば、こんなに儲かります!」と…

Lさん

はい、それは私も聞いたことがあります。

しょう

実は、あれは真っ赤な嘘なんです。

Lさん

えー!そうなんですか?

しょう

例えば、月の利益率が20%で最初の利益が100万円だとすると

120万、、140万、、と増えていき、

2年後には6625万円まで増える計算になります。

しかし、実際にLさんの周りにそんな人いますか?

Lさん

いえ、当然聞いたことはありません。

でも、一体なぜなのでしょうか?

しょう

理由はいくつかありますが、最大の理由は

転売というビジネスは、

その特性上、レバレッジが全くかからないビジネスモデルのため

永久に自分の労働力を切り売りして、稼がなければならないからです。

Lさん

すいません、レバレッジとは・・・

どんなのかわからないですが汗

しょう

レバレッジ=てこの原理という意味です。

簡単に言えば、少ない労力で大きな成果をあげることができるという意味ですが、

転売においては残念ながら、

「労力がそのまま成果の大きさに比例するため、小さな労力では小さな成果しかあげられず、

その成果を上げるためには大きな労力をかけるしかない」ということです。

Lさん

なるほど・・・

しょう

一人一人の人間の労働力には限界があるので

自身が使える労働力が限界に達した瞬間、

どうあがいてもそこで利益が頭打ちになってしまうのです。

Lさん

労働力が限界に達した瞬間、利益が頭打ちになる?

一体どういうことでしょうか?

しょう

はい、このことは多くの転売セミナーの講師は言わないのですが、

実は転売でうまくいけばいくほど、仕入れる商品の数も増えるため

かえって梱包や発送などの作業が増えて、自由になるどころか

むしろどんどん忙しくなってしまうのです。

そして、忙しいがためにビジネスを効率化、仕組み化して発展させることができない

というジレンマに陥ってしまうことになります。

Lさん

そうなんですね。

でも忙しいがために、ビジネスを発展させることができない。

というのは・・・?

しょう

例えば、計算上は今使える資金をすべて注ぎ込めば

月に100万円の利益が出せるとしても

労働力が間に合わないため、それだけの仕入れを行うことができずに

利益が頭打ちになる場合があります。

Lさん

なるほど。

転売は商品を仕入れたり、梱包や発送を行ったりと

そのような自身の労働力が対価として利益を得られるビジネスモデルのため

自身の労働力が限界に達してしまった瞬間、

もうそれ以上利益を上げることができなくなってしまう。ということでしょうか?

しょう

その通りです。

見かけでは月200万円の利益が上がっていたとしても、

仕入れた商品が売れて資金を回収するまでには、

常にタイムラグがあるため、実際は自由に使えるお金はほとんど無いなんて場合もあります。

Lさん

なるほど、大きな利益が上がってるように見えてもその裏側にはそういう風なことがあるんですね。

ちなみに、近年流行っている手法に無在庫転売というモデルがあるの聞いたのですが、

これは稼げるのでしょうか?

しょう

無在庫転売とは

「在庫を持たなければならない。」という従来の転売のビジネスの概念を覆したことで、

一時的注目を集め、このノウハウのセミナーは参加者が殺到していましたね。

Lさん

そうなのですね!

でも具体的にどういう稼ぎ方なのでしょうか?

しょう

仕組み自体はいたって簡単で、

商品をまだ仕入れてない段階で、ネット上に商品の情報だけ記載し

先に出品してしまうというものです。

Lさん

商品を仕入れるよりも先に出品するんですか?

しょう

そうです。そして、

お客さんから商品の注文を受注した後に

Amazon などのネットショップから実際に商品を仕入れる。

クレジットカード決済を使用すれば、

お客さんが支払ったお金を商品の仕入れ金として使うことができます。

こうすれば、従来転売でネックだった資金繰りをほとんど気にしなくてよくなります。

また、ネットショップに自分の名前、自分の住所を経由することなく、直接お客さんの住所に発送するように頼めば、自分で商品を梱包して発送する手間もありません。

Lさん

なるほど!!

一見このやり方であれば、従来の転売のようなデメリットも少なく

簡単に稼げるような気もするのですが・・・

しょう

確かに、一見素晴らしい稼ぎ方に思いますよね。

しかし、実はこのノウハウには重大な欠点があったことが、後から分かりました。

Lさん

どういうことですか?

しょう

実は無在庫転売に主に使われるメルカリというプラットフォームでは

販売者が自身に在庫を持たずに、商品販売する事を実写の契約で明確に禁止しています。

Lさん

そうなんですか?

しょう

はい、そのため在庫を持たずに販売してることが

メルカリ側にばれてしまった場合アカウントを停止させられる。

そんなリスクが常についてもある、ノウハウだというこです。

このことから無在庫転売は

私がその分野に参入するかどうかを決めるにあたって選ぶ3つの要素の

再現性
永続性
費用対効果

永続性の部分でかなり不安が残る手法になります。

Lさん

なるほど、、、

しょう

さらに、一番根本的な問題として、多くの販売実施者は

アマゾンやヤフオクなどの損害のプラットフォームを利用するため

結果的にその中で限られたパイを取り合うことになります。

そのため、絶えず飽和という問題が立ちはだかるビジネスである

ということも覚えておかなければなりません。

Lさん

やっぱり、転売は常にリスクを抱えているんですか。

しょう

はい。しかし、私も転売は真っ向から否定するわけでありません。

物販/転売は昔からある安く買って高く売るという

ビジネスの基本を指定することでもありますし、既存の商社や貿易会社を否定することでもあります。

実際に私の友人は転売を組織化して事業レベルで行い、長期的に稼ぎ続けています。

友人のように転売で稼いでいる人もいます。

しかし、彼らがそこまで稼ぎ続けられるのは

時流にあった新たな商材や、新たなトレンドの開拓に常に余念がなく、

血が滲むような努力をし続けているからというのはよく覚えておいた方が良いでしょうね。

さらには潤沢な資金にものを言わせて、メーカーと直接契約を結んだり、など商品の仕入れ値を常に通常より安く仕入れる工夫もしています

このようなことは、これから参入する人が容易にできることでありません。

つまり、経営して知識や経験、資金もない初心者が彼らと同じ土俵で戦えるほど甘くないのです。

Lさん

そうだったのですね。

しょう

確かに中には小遣い稼ぎの延長レベル転売をして、一時的なトレンドに乗っただけで

月収100万円稼いだ人も知っています。

しかし、小手先のテクニックでは短期的に稼げたとしても間違いなく長期的には稼いでいけません。

Lさん

なるほど、同じ転売といえどその規模感やレベルは天と地の差があるんですね。

低レベルな手法では一時的に稼げてもすぐにまた稼げなくなってしまうということですね!

しょう

その通りです。

結局ほとんどの転売実施者はこのような「いたちごっこ」を延々と繰り返しているに過ぎず

先ほども言ったように、稼げば稼ぐほど自由がなくなっていくという悪循環に陥ってしまうのです。

Lさん

なるほど・・・

しょう

このような戦いから抜け出すためには

ライバルがまだ一切気づいていない、市場における価格差をいち早く見つけるための

高度なリサーチ術を身に付け、さらにメーカーと直接仕入れ交渉したりなど、

新規の仕入れ先や販売経路を常に開拓し続けるしかありません。

しかし、このような高度なリサーチスキルや交渉術を身に付けられるのは

豊富な経験に基づく、高いビジネス基礎力を持つ一部の人間だけであり

新規参入者が容易にできるようになるものでは決してないということを覚えておいてください。

Lさん

なるほど、よく分かりました

ありがとうございました。

ビジネスモデル1:アフィリエイトについてのとある会話

2020/02/25